50 代の副業は個人事業主でおこなうべき5つの理由

50代

私は、54歳のときに副業をはじめました。

52歳のときに取得した中小企業診断士の関係で、ぼちぼち仕事が入ってきていたからです。
ほぼ同時に税務署に開業届を出して、個人事業主になりました。
本業はメーカー勤務のサラリーマン、副業は個人事業主というわけです。

一方、副業についても、どこかの会社や個人事業主から雇われておこなうという方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、50代の副業は個人事業主でおこなうべき理由をお伝えしたいと思います。

おじさん
おじさん

個人事業主になることは簡単です。
freeeやマネーフォワード等の会計ソフトを使えばタダかつ10分くらいで開業届は出来上がります。税務署への提出も現地への交通費はかかりますが、ごく簡単です(インターネットでの提出も可能)。
※開業届の作成については「freee 開業届」「マネーフォワード 開業届」で検索してみてください。

自分のペースを守れる

副業を認めている会社でも、自社以外の雇用関係を認めているケースは少ないと思います。
私の勤める会社でも他社に雇用されての副業は禁止されています。

どこまで認められているかは会社の就業規則をご確認いただくのがよいですが、たとえ認められていても他社雇用での副業はオススメしません。

理由は、しんどすぎるから…です。

雇用される=指示されるということです。
50代になって、さらに自分に指示する存在が増えるのはしんどすぎです。

50代の副業の目的は定年後のキャリアを開発すること。
誰からも指示されず、自分の思い通りに計画を立て、それを実行しましょう。

自分のペースを守りながら進めることが一番大事です。

経営者マインドが身につく

個人事業主という立場は公的なものです。
たとえ副業であっても、その責任は変わりません。
毎年の確定申告も必要になります。

ただ、その分、自然に経営者マインドが身につきます。

経営とは収入(売上)と支出(費用)のバランスを取ることです。
Excelでも会計ソフトでも毎月記帳していけば、副業でどれだけ稼いでいるか、どれだけお金が出ているのか見える化されます。

その数字は、「経営者」としてのあなたの成績表です。
あれこれ悩みながら、当事者として収支改善の対策を考え、実行しましょう。

普通のサラリーマンや、雇用されて行う副業ではなかなか得ることのできない体験です。
50代の副業は定年後のキャリア開発のためにおこなうもの。

ここでしっかりと経営者マインドを身に付けましょう。

おじさん
おじさん

50代で副業するときは、青色申告をお勧めします。
年間所得65万円までは特別控除により所得税等がかかりませんので、節税効果が高いです。
確定申告のときにありがたみが分かりますので、経営者の方は青色申告を選びましょう。
ちなみに複式簿記については、会計ソフトを使えば難なくクリアできます。

お金の面で有利

本業で会社勤めしながら、副業を個人事業主として行うとお金の面で有利です。

まず、会社が健康保険料や厚生年金保険料などの社会保険料を折半してくれます。
サラリーマンは普段あまり気にしていないと思いますが、これは結構大きいです。

自営業者になると、会社勤めの健康保険料(健保組合、協会健保)に比べて割高な国民健康保険料を、すべて自分で支払わなければなりません。

厚生年金保険料は支払わなくてよくなりますが、将来の年金受給額はその分少なくなります。
セカンドキャリアでやりたいことがあっても、しばらくは我慢して副業で試す方が金銭的には絶対有利です。

また、副業の経費を落とせるのも大きいです。

不動産や物販ビジネスでもしない限り、副業で大きな経費がかかることは少ないと思います。
それでもPCやスマホ、人脈構築のための飲食費、スキル・ノウハウ修得のための費用は馬鹿にできません。
それらは個人事業主になれば経費にできるので、節税効果があります。

屋号が使える

開業届を出すときには自分の事業(副業)に屋号をつけることができます。
屋号とは、個人事業主が使用する商業上の名のことで法人の会社名にあたります。

個人事業主なので、株式会社や合同会社等をつけることはできませんが、〇〇コンサルティングや✕✕事務所など自由に決められます。

屋号があれば個人名を出さないで、事業が展開できます。副業用のホームページを作成するときも便利ですし、名刺に「△△オフィス 代表 山田太郎」と書けばちょっと偉くなった気分が味わえます。

おじさん
おじさん

屋号については、実態とかけ離れた屋号はつけない方がよいでしょう。
私も屋号をつけましたが、屋号を考えるのもなかなか楽しいものです。

ダメならやめられる

副業は、本業とちがう切り口でおこなうから面白みがあります。
新たな挑戦だから楽しいのです。

だけど、その分、失敗リスクは高いです。
お客が全然集まらない…
売上が上がらない…
思ったほど面白くない…
こんなはずじゃなかった…
となる可能性は、特に初期段階では高いです。

成功するためには、そこからトライ&エラーをくり返し、商品やサービスをブラッシュアップする必要があります。落ち込んだところから再起動しなければなりません。
ただ、悪い状況がなかなか改善しなかったり、さらに想定外のことが起こったりということもよくあります。

そこで心が折れればやめてしまうのが一番です。
個人事業主の自分が大事なところはすべて決められるようにしておき、ダメならいったん店じまいしましょう。

おじさん
おじさん

雇用されていると、やめたいときにもすぐにはやめられません。
誰かとジョイントベンチャーを組んでいる場合もちょっと面倒かも…

まとめ

50代の副業は開業届を出して個人事業主として行うのが、一番です。
定年後のキャリア形成に向けて、自ら事業を運営する醍醐味を味わってください!

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